今回訪れた神社は、三重県の近鉄鈴鹿市駅近くの多聞天を祀った神社です。鳥居には「多聞天」と書かれているだけで、残念ながら名称は分かりませんでした。多聞天とは七福神の毘沙門天のこと。毘沙門天の使いは虎とされているので、この神社にも小さな虎の像があります。毘沙門天の使いの虎は一晩で千里の道を駆け、人々の願い聞いて廻るとのことです。さらに、百足も毘沙門天の使いのため、神社の紋章に姿を見ることができます。百足は前進するのみで決して後退しないことから、戦勝を祈願して武田信玄の旗などに使われたり、「お足がたくさん入る」とか、「客足が増える」など、商売繁盛の願掛けも行われます。小さいながらも、ご利益が詰まった神社です。本年もよろしくお願いいたします。