事務局より下記のメールのやり取りを報告します。 サイクリストの皆様も参考にして下さい。
愛知県県民生活部地域安全課 交通安全グループ様へ
いつもお世話になっています。 安全の確保は皆さんへ絶えずアピールしていますが ごく少数とはおもいますが、 学校の先生が生徒に自転車は右側を走れと指導していると聞いた事があります それは、右側を走ると前から自動車が来るのがよく見えるので 車が来たら逃げる事が出来る 左側を自転車で走っていると後ろから来た車が見えないので避けれない だから右側通行が安全だからその様に指導している。 とまあ私は、「噂」程度に聞いただけで指導者の特定までは出来ていません この理屈を覆す考え方を私に指導して頂きたい 宜しくお願いします 愛知県サイクリング協会 事務局
と言う問い合わせを先日しました。 その回答が来ましたので連絡します。
愛知県サイクリング協会事務局様へ
いつもお世話になっております。 先日お問合せいただきました、自転車の通行方法について、 参考になるHPサイトをご案内させていただきます。 内閣府HP 内閣府HP http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/bicycle/bicycle_h19.html 愛知県警察HP 愛知県警察HP http://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/news/koutsu-s/documents/rules_jtn.pdf 公益財団法人 交通事故総合分析センター(イタルダ)HP 交通事故総合分析センター http://www.itarda.or.jp/bike-fukyu.pdf
自転車は、「車のなかま」として道路交通法で位置づけられています。 その位置づけで、通行のルールが決められています。 自転車に乗る際には免許証の必要がなく、また、道路の形状によっては歩行者と同じ 歩道を通行できる(歩道の中の車道寄りです)ため、 歩行者の延長上にあるような感覚があるかもしれませんが、 車両として原則車道の左側を通行しなければなりません。
以前は、歩道の代わりに路側帯がある道路では、道路の左右の路側帯(歩行者用路側帯を除く)の どちらも通行することができましたが、平成25年12月1日施行の道路交通法一部改正後は 左側の路側帯しか通行できなくなりました。
右側通行が安全という指導については、ルール云々を置いて考えたとき、 「見通しが良く、かつ、幅員も広い直線道路」の場合に限っては、その通りなのかもしれません。
しかし、実際の道路環境は様々で、その中でも事故が多いのは交差点です。 イタルダのホームページ上の資料にあるとおり、右側通行の自転車は、 交差する道路の左側を走行するクルマの運転者から確認しづらくなり、とても危険です。 それに比べ左側通行の自転車の動きは確認しやすく右側通行より距離もあることから、 対応するにも時間的な余裕があると考えられます。 また、カーブしている道路でも直前まで対向してくることに気付けないため、大変危険です。 (右側を歩く歩行者も同じですが、歩行者はすぐ止まれますが、自転車は急に止まれませんし、 無理に止めようとして転倒することもあります。)
こうしてみると、やはり左側通行の方がより安全であるといえます。 さらに、左側通行と右側通行が混在すると、自転車同士が向き合うことになって衝突したり、 それを避けようとしてどちらかが道路中央に大きくふくらんでしまうことになったりして、 事故の危険性は高まります。 つまり、「みんなが、より安全な左側を通行する」ことが最も合理的で安全であり、 それがルールとして示されているものだと思います。
自動車・歩行者・自転車と、形やスピード、通行方法が異なるそれぞれが、 同じ道路を安全に通行するための交通ルールを、ご理解いただき守っていただく意識を高めるために、 県・市区町村・警察それぞれが啓発活動を行っております。
今後とも、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
愛知県県民生活部地域安全課(本庁舎2階東側) 安全なまちづくりグループ 交通安全グループ
以上、愛知県サイクリング協会 事務局 より報告です。 皆様にはより安全なサイクリングを目指して下さい。 宜しくお願いします。
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