このところ、新車販売台数に異変が起きていて、永らくトップの座に君臨 してきたトヨタのアクアやプリウスのHV車が、何度か日産ノートに敗れる 月が出てきている。その秘密は、昨年秋にノートに搭載されたe-powerと 呼ばれる駆動システム。
これは、(宣伝文句とは裏腹に)非常に原始的なハイブリッドシステムで、 要するに電気自動車(ev)に発電用エンジンを組み込んだもの。これで、 従来のevの欠点だった航続距離と冷暖房の問題を一気に解消できたのは いいとして、トヨタの高度なハイブリッドとは技術的に雲泥の差があるのに、 それでも売れているのが僕には不思議な気がする。
ただ、シクミが簡単な分、シロウトでもわかりやすく、直感的に「やるじゃん日産」 となるのかもしれない。ま、これで、昔のBC戦争、CS戦争のように両社による 熾烈な販売競争が見られるのは、外野として楽しみができた。M.N
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