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125.性転換手術のビフォーアフターが写真で見れる! 返信  引用 
名前:ジェンダークリニック    日付:2016/08/26(金) 19:56
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123.大人のオススメサイト必見♪ 返信  引用 
名前:サポート    日付:2007/01/19(金) 19:16
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121.金の呪縛62 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/11/05(金) 21:32
目にもとまらぬ素早さでジュリアスの細腰に手を伸ばし、ぐいっと自分へと引き寄せた。
間近に迫るオスカーの美貌。
吐息が掛かる近さまで顔を寄せあう位置でオスカーはジュリアスを抱きしめていた。
「………」
急にオスカーの胸に引き寄せられ、月明かりに冴える男らしい美貌を間近にして、ジュリアスは言葉に詰まってしまった。
あの部屋から…クラヴィスの側から引き離された時から、何度もオスカーの顔を間近に見ているけれども…再びこうしてオスカーの腕に包み込まれ今、ジュリアスの胸の中には先ほどまでとは違う感情が湧きあがっている。
「ジュリアス様…」
耳元でささやくオスカーの声は…背筋に電気が走る程に官能的な艶を含んでいた。
オスカーからの熱い想いを告げられた今…意識せずには居られない程に…ジュリアスの心を揺さぶる声…。
そんなジュリアスの心の揺らぎを…瞳の奥に汲み取っての行動だろうか?オスカーは一際熱い眼差しのまま…に囁いた。
「…お寒くはありませんか?…」
「?!…い…いや…寒くない」
「良かった…大切な貴方に…風邪などひかさられませんから…ね…」
「………」
てっきり想いを告げる言葉を吐いてくるだろうと構えていたのに、天気や庭の風情など…普通の会話が続く。
「オスカー…そ…その…」
「何か?ジュリアス様」
「…もう少し…普通に話さぬか?…」
「………」
密着する形で続く会話にジュリアスは音を上げた。



124.Re: 金の呪縛62
名前:    日付:2007/03/08(木) 04:27
> 目にもとまらぬ素早さでジュリアスの細腰に手を伸ばし、ぐいっと自分へと引き寄せた。
> 間近に迫るオスカーの美貌。
> 吐息が掛かる近さまで顔を寄せあう位置でオスカーはジュリアスを抱きしめていた。
> 「………」
> 急にオスカーの胸に引き寄せられ、月明かりに冴える男らしい美貌を間近にして、ジュリアスは言葉に詰まってしまった。
> あの部屋から…クラヴィスの側から引き離された時から、何度もオスカーの顔を間近に見ているけれども…再びこうしてオスカーの腕に包み込まれ今、ジュリアスの胸の中には先ほどまでとは違う感情が湧きあがっている。
> 「ジュリアス様…」
> 耳元でささやくオスカーの声は…背筋に電気が走る程に官能的な艶を含んでいた。
> オスカーからの熱い想いを告げられた今…意識せずには居られない程に…ジュリアスの心を揺さぶる声…。
> そんなジュリアスの心の揺らぎを…瞳の奥に汲み取っての行動だろうか?オスカーは一際熱い眼差しのまま…に囁いた。
> 「…お寒くはありませんか?…」
> 「?!…い…いや…寒くない」
> 「良かった…大切な貴方に…風邪などひかさられませんから…ね…」
> 「………」
> てっきり想いを告げる言葉を吐いてくるだろうと構えていたのに、天気や庭の風情など…普通の会話が続く。
> 「オスカー…そ…その…」
> 「何か?ジュリアス様」
> 「…もう少し…普通に話さぬか?…」
> 「………」
> 密着する形で続く会話にジュリアスは音を上げた。

120.金の呪縛61 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/10/24(日) 22:39
「綺麗だ…本当に…」
少し肌を刺す冷気さえ、ジュリアスには心地よいものだった。
空を見上げ呟いた言葉に自分でもこれほど”外”に焦がれていたのだと実感する。
遠くまたたく星を見たのは…いったい何時だっただろう?
安宿の部屋のよどんだ空気ではなく、大地の息吹を運ぶ風が身を包む爽快感を最後に感じたのは何時だっただろうか?
全身で感じる自然の鼓動にジュリアスは身を震わせた。
その感動は、側に寄り添うオスカーの存在を忘れる程だった。
「はあー…」
オスカーは盛大な溜息をついていた。
『ジュリアス様…俺の存在を忘れてますね…』
喜びを全身で表すジュリアスの側。
愛しい人が喜ぶ様子を見るのはそれはそれで楽しいのだが、それだけではつまらない!!
夜空の美しさも、闇に香る花も、冴えた光を放つ月さえも…この至高の存在に適わない。
月の光の中、輝く黄金の髪がふわりと風に靡くのをそっと手に取り…口付けた。
「…!」
髪が引っ張られる感覚に、ようやくジュリアスがオスカーへと視線を移してくれた。
「やっと…俺を見てくださいましたね…」
髪に唇を寄せたまま…オスカーは少しだけ恨みがましい眼差しをしてジュリアスを見た。
「……その…」
”外”に浮かれすっかりオスカーの存在を忘れていたジュリアスは、寂しげな瞳で自分を見つめる彼の姿にようやく落ち着きを取り戻してきた。
「…すまない…外は…本当に久しぶりで…はしゃぎすぎてしまったようだ」
「…いえ…構いませんよ。楽しげな貴方を見れて俺も嬉しいです」
本心は違うけれど、オスカーにすればとにかく自分を思い出してくれたジュリアスをこのまま自分のぺースに巻き込む為にも、ここで一気に大胆な行動に出た。
「あっ…」
ジュリアスは小さく声を上げた。

118.金の呪縛60 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/09/30(木) 21:19
二人の視線を受け止めながらリュミエールは笑みを浮かべた瞳でこう言った。
「込み入ったお話の途中で申し訳ありませんが…いかがですか?外でも歩かれては?」
「えっ?」
「外…」
「外とは言ってもこの宿の裏庭ですけれども…ジュリアス様にとっては本当に久しぶりの”外”だと思いますよ…」

ジュリアスの顔は輝いたのは言うまでも無い。
クラヴィスの魔力から逃れることは出来ないが、このひと時…オスカーの剣の加護がある今ならば…と。

「あぁ……」
ほうっと…溜息とともに吐き出された小さな簡単の声。
宿の裏、お世辞にも手入れされていると言えぬ庭に出たジュリアスとオスカー。
深く息を吸い込んで…久しぶりの外気を胸に一杯取り入れた後の声。
緑の風。
名も知らぬ花の香り。
降り注ぐ星の光。
身を照らす月光……。
何もかもがジュリアスにとって美しく感じた。

117.金の呪縛59 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/07/29(木) 23:14
「オ・……オスカー………」
予想された反応だと…オスカーはジュリアスの驚いた表情に、心の中で小さく痛みを産む感情を苦く受け止めていた。
受け入れてもらえるかどうか…オスカー自身にも賭けな告白。
好きだと伝え…その上に愛していると更なる告白をした自分の決意をジュリアスに知って欲しかった。
強力な恋敵が存在する以上…。
出会いが遅いのだから尚更なのかもしれない。そうオスカーは自分への言い訳のように心の中で呟いた。
「そ・その…そなた…の……」
戸惑いながらも…何か言わなければと、ジュリアスは上気した頬で…戸惑いと困惑と喜びを混ぜたような表情にあった。
「私は…その…」
ジュリアスの言葉を待つオスカーに為に、必死になって言葉を言おうと、困っている様子にオスカーは柔らかな笑みを浮かべて言った。
「急にジュリアス様を困らせるような事を申し上げてすみません。今すぐ、応えてくれと言っている訳ではないのです」
「……?」
「ただ…俺の気持ちを知っていて欲しいのです」
「……」
想いを込めた瞳がジュリアスを捕らえる…。
今、応えが欲しい訳じゃないと言われても…この状況でどうすれば良いのだと、うろたえてしまったジュリアスを察してリュミエールが助け舟を出してくれた。
「ジュリアス様、オスカー」
その声に二人の視線がリュミエールへと移動した。



119.Re: 金の呪縛59
名前:は?    日付:2004/10/01(金) 19:15
で?

116.金の呪縛58 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/07/21(水) 23:18
ジュリアスとオスカーと。
二人がを包む空気は光と希望に満ち溢れていた。
『…本当に…絵になる方々ですよ…』
傍らに佇むリュミエールは事の次第を見つめ続けていた。
オスカーの臣下の宣誓、それに続く告白の時も…静かに…そう、静かに目を細め見守っていた。
『ジュリアス様…ふふつ…今、どのようなお気持ちなのでしょうねぇ?忠義厚い臣下の出現…それも亡き父君の親友の遺児…理想的な出会いと言えますね。(ニッコリ)それもこれも…剣に秘められた魔法のお陰…そして…クラヴィス様の…………の…通り…』
そう、心の中で呟いた時だ。
オスカーがジュリアスの手に口付けて”「俺の全存在はジュリアス様、貴方一人の為に!」”と口にした後…。
「ジュリアス様、貴方を愛しています」
絡み合わせた視線のまま…オスカーは愛していると、募る想いを言葉にした。

115.金の呪縛57 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/07/12(月) 11:41
薄暗い汚れた部屋が…一瞬にして王宮の広間での宣誓式を見るような輝きに包まれた。
オスカーの剣が…まるで唄うかのように赤く輝いた。
剣を包む空気が透明な深紅の炎に変わった。
突然、炎を上げた剣にオスカーもジュリアスも驚くが、その炎が熱くもなく、物を焼くような炎でないことを知ると表情を和らげた。
「…不思議な剣だな…」
オスカーの告白も驚いたが、剣の変化に気が向いてしまっているジュリアスの言葉。
オスカーは自分の告白をジュリアスがどう受け止めてくれたのか非常に気がかりではあるが、魔法の守護を受けた剣の変化を吉兆と受け止めた。
「はい。きっと、俺とジュリアス様の出会いを祝福しているのですよ」
「………」
「…その…ジュリアス様」
「…」
「急にあのような事を言って驚かせたでしょうが、俺は本気ですから!」
「………」
「臣下としての貴方への想いと、一人の男としての貴方への想い…と、どちらも偽りのないものです」
そう言いながら、まだ捕らえたままのジュリアスの手に再びの口付け…。
「俺の全存在はジュリアス様、貴方一人の為に!」
ジュリアスは戸惑っていた。
いきなりの告白は、父王の親友の遺児。
幼い頃憧れた、父とその友との友情を、自分とこの男なら…オスカーとなら築いていけるかもしれないと想いはじめていた時に…恋愛対照としても自分が見られている事への戸惑い。
まだ出合ってから幾許の時しか過ごしていないのに…”好き”だと告げられてしまった。
『彼が…オスカーが嫌いな訳でなない…』
オスカーに手を囚われ…想いを込めた口付けを贈られつつ頭の片隅で考える。
真っ直ぐに自分へと向けられる眼差しが心地よい…と。
隠すことなく…己の想いを告げる潔さは…正直…驚きもするが悪い気はしない。
『…オリバーの息子だからという以上に…私は……彼が……」
オスカーの熱の眼差しを受け止めながら、ジュリアスは自分の心の中に生まれるてくる感情を肯定している自分を見つけた。

114.金の呪縛56 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/06/28(月) 13:23
『それから』、と言った後…オスカーは言葉を濁した。
短い間をおいた後…手を取ったまま、オスカーは顔を上げジュリアスを見つめた。
「…どうした…オスカー…?」
自分を見上げるオスカーの瞳。
何かを心に秘め迷うように揺れているのが感じられた。
迷いの色をたたえた淡青の瞳と見つめあうジュリアス。ジュリアスの紺碧の瞳に見つめられ、その美しさが魂の奥底にまで染み渡った…後…。
オスカーは素直な気持ちで言った。
「貴方が好きです」
「!?」
突然のオスカーの告白にジュリアスは驚きに満ちた表情でオスカーを見つめるばかり。
「リュミエールの水鏡で…貴方を始めて見たんです。その瞬間、俺は激しい恋に落ちていました」
手の中のジュリアスのしなやかな指を一層強く握った。
「貴方が好きです。貴方との出会いが俺の運命(さだめ)だと知り、貴方への思いは一層深く強くなりました。
 貴方が好きです。貴方の心が…もし、他に誰かのものだとしても、俺は貴方を諦められない!!
 貴方が好きです。この想いはたとえどんな障害があろうとも…貫きます!」
そう言った後、再び手の甲に唇を押し当てて、ジュリアスの手を開放する。
オスカーは背中に回していた剣を正面に移動させると、再びの宣言。
「この剣にかけて!」

113.金に呪縛56 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/06/21(月) 09:26
騎士の忠を示すオスカー。
真摯な瞳を一心に受け止めながらジュリアスは身体を駆け巡る幸福感と同等の重さで罪悪感に浸った。
「…こんな私に…忠誠を誓うのか?…もはや…統治せぬ身の私に?」
信じられぬといった風で心細げな瞳でオスカーを見下ろすジュリアス。
「…このような…呪われた身の…私…に?」
自身の現状を省みれば、とてもオスカーの尊敬など受けるはずなどないのに、と。
「何故…」
”何故”と問い掛けずにいられない。己の意思など無視された存在、ただ、クラヴィスの玩具でしかない命だから。
「何故?などと…貴方が問われる方が困ります」
オスカーはジュリアスの問いかけを聞き”えっ?”と意外だという表情を見せたが、すぐに迷いの欠片もない笑顔で答えた。
「俺に流れる血は王族を守護する血。父、亡き後、息子である俺が後継ぐのは至極当然の流れです。それに…ジュリアス様が正当な王位継承者でありながら…。現、国王…が統治する今…影に陰謀があったと推察するのが当然の事。ジュリアス様と俺と…共通の敵が在ると思われませんか?」
「…オスカー…そなた…」
オスカーの言葉にジュリアスは動揺した。自分の身に起こった忌まわしい出来事を知るはずが無いのに。
…闇に葬られた過去を…嗅ぎ取っているのだから。
「ジュリアス様。貴方に出会って、貴方の為に俺は生き長らえたのだと…確信しています。この出会いはまさに運命が用意した出会いです!!」
「………」
そうかもしれないと…ジュリアスは心の中で思った。
父王と過の親友であったオリバーのように。
自分とオスカーが光輝く場所へ戻るために出会ったのかもしれない…と。
「…それから…」
そう言ってオスカーは剣を収めると…少しだけ躊躇うように瞳を床へと逃がした。
「どうかしたのか…オスカー?」
頼りなげな表情をするオスカーにジュリアスが思わず手を差し伸べた。
「!?」
「………」
ジュリアスの差し伸べた手を…そっと自身の手に捕らえ…オスカーはその白い甲に唇を押し当てた。
「!」
オスカーの熱い唇を押し当てられた瞬間、ジュリアスの身体は電流が流れたようにピクン…と跳ねた。

112.金の呪縛55 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/06/14(月) 10:08
「今宵の奇跡…と?」
「ええ」
そう言いながらリュミエールは微笑み、語りだした。
「ジュリアス様も身にしみていらっしゃるでしょうが、クラヴィス様の魔力は絶大です。わたくし一人の力でどれほど購おうと結果は明らかです」
「……」
ジュリアスは無言のままでリュミエールの言葉に頷いている。
「わたくしも…今宵の出会いがなければこのような大それた行いをする事など思いも付かないことでしょうね……」
すい…とリュミエールが視線をオスカーへと投げかけた。
「俺と…この剣が在るから…なんだろう?!」
リュミエールの言葉を受けてオスカーは確信を込めて言った。
「はい。アナタの剣に秘められた魔力が無ければ…ここまで上手く事を運ぶのは無理だったでしょう………」
「剣…?。私にも説明してもらいたいのだが…」
オスカーとリュミエールだけが解る会話にジュリアスが焦れて言った。
それを受けてリュミエールとオスカーは簡単ではあるが、剣に魔法が掛けられていること、その魔力でオスカーが生き延びてこられたことを説明した。
「オリバーの剣…が、息子のそなたを守ってくれたのだな」
「はい」
「あぁ…なんというめぐり合わせだろう……オスカー…」
感慨にジュリアスの瞳が潤む、その瞳でオスカーを見上げるものだからオスカーには心臓直撃となった。
”シュアン”
鞘から鮮やかな手つきで剣を抜き出す。
「…オスカー?」
いきなり剣を抜くオスカーにジュリアスが怪訝な声を出す。
「ジュリアス様!」
「?!」
オスカーは腰を折り、ジュリアスの足元に跪いた。
そして剣の切っ先を下げ…柄を握り締めた手を心臓へと当てた。
「私、オスカーは亡き父の跡を継ぎ、主君ジュリアス様への忠誠をお誓い申し上げます」
「…!!」
「この命、すべてジュリアス様のおん為に」
そう宣言した。

111.金の呪縛54 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/05/31(月) 10:41
「…自由…本当…に…?」
「ええ」
「……本当…なのか…リュミエール…」
「ご安心くださいジュリアス様、偽りではありませんよ」
「……しかし…」
ジュリアスが何度も確かめてしまうのは当然の事。
突然に”自由な時”と言われてもこれまでの経緯を思えば疑ってしまう。
クラヴィスのジュリアスへの執着と束縛は異常とも言えるものだから。逃げ出す事など不可能で、一人で物思いに耽る(過去に行きずりの者達に助けを求めたことで、一層監視が厳しくなった)僅かな時さえ許されなかった。
いつもいつもクラヴィスの腕の中。
抱かれ、狂わされ、疲れ果てて…眠るだけ。
こうして、クラヴィスから離れ…人間らしいひと時を過ごしている、今、さえ…ジュリアスにすれば儚い幻なのではないかと思ってしまうのだ。
「ジュリアス様」
「?」
リュミエールが少し声のトーンを替え呼びかけた。
「今宵は特別なのですよ」
そう言ってリュミエールはジュリアスから視線をオスカーへと移動させた。
「彼が…」
「俺がどうした」
意味ありげな視線と物言いにオスカーが怪訝な表情を浮かべた。
「オスカーが存在なければ、わたくしの魔法でクラヴィス様のお力を抑えることなど出来なかったのですから」
「オスカーの存在が…何故」
「オスカーの持つ剣の力と…ジュリアス様の父王様とオスカーの父との縁(えにし)この二つの力が在ったからこそ・・・今宵の奇跡は起こせたのですから」

110.金の呪縛53 返信  引用 
名前:らいるらいん    日付:2004/05/24(月) 10:56
服を着替える間にリュミーエールが用意してくれたのはお茶。
魔法で水を瞬時に湯へと沸かし、部屋に備え付けられている茶器で、上物には程遠い品ではあるが…一杯のお茶を楽しむ時を持った。
リュミエールが差し出すお茶を、本当に嬉しそうに受けとるジュリアスの様子。
『あぁ…久しぶりだ…』
思わず漏らした言葉がジュリアスの非凡な日々に思いを馳せてしまう。
目覚めて、抱かれ、そして眠る。
永遠に続くように思われる…その繰り返しの日々の中で、久しぶりに人らしくある時を持つ喜び。
「暖かい…」
喉を潤す暖かな液を味わえば、遠い過去の幸福な時間へと心が飛びそうになる
…。
そんなジュリアスの仕草は、オスカーにとってはひと時も眼の離せない美しいものだった。
優雅な所作でお茶を飲む…唇の動き…”こくり”と液を飲み込む度に上下する白い喉もと…口元をほころばせ笑みを浮かべる花の顔(かんばせ)。
何もかもがオスカーの魅了した。
ジュリアスの側で騎士のごとく、主を守るように立つオスカー。
そんなオスカーの熱い視線にジュリアスは戸惑いながらも…幼い頃憧れたオリバーと父王の交友にも似た現状に、密かに心躍る思いだった。
『…ダメだ、今はそんな時ではない!!』
一杯のお茶が嬉しさに、程なく空になる。リュミーエールが”お替りは?”と問われ、のんびりしている場合ではないと思う。
「それより話してくれ!」
真摯な瞳を向けられ、リュミエールも茶器を置き、ベッドに腰を降ろすジュリアスの側で椅子にと座った。
「まず…クラヴィス様のことから」
「ああ、クラヴィスが気づかぬのは何故だ」
「野暮なことは…余り申し上げたくないのですが…クラヴィス様はとてもお疲れの筈…」
意味ありげな表情でジュリアスを見つめ…ほんの少し口の端を上げてみせるリュミエール。
「!」
その意図することを悟りジュリアスの頬にさっと赤みが差した。
「それと…魔法を少し…何にも気づかぬように今宵の眠りが深いものとなるように…ね」
「……」
”リュミエールの力も強いものだ、しかしクライヴスの力と比べれば差は歴然…だと。それ故、クラヴィスに対して眠りの魔法を掛けることは無理なのでは?”と、ジュリアスは思うのだ。
「わたくしの言葉が…魔法をお疑いですね」
「……そのような訳ではない…が……」
「大丈夫ですよ、フフっ…現に!クラヴィス様が起き来ないのですから」
自信の程を伺わせる余裕の笑顔?。
「…確かに…」
リュミエールが大丈夫だと言い切るのだから、その言葉を信じるしかないのが現状だ。
「…夜が明けるまでは自由ですよジュリアス様」
”自由”との…リュミエールが発した言葉に心奮わせるジュリアスだった。


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