おはようございます。このコロナ禍の中、どうしていらっしゃるかと気になっておりましたが、ご投稿いただきましてありがとうございます。御無事なようでなによりです。
さて、エヴァンゲリオンなんですが、第一期のTV版は全話、リアルタイムで見てました。ずいぶん昔になっちゃいましたが(笑) 最初は、私も評価してたんですが、庵野さんが最終回で絵コンテそのまま本放映みたいなことをやらかしてしまって以来、プロとしてどうなの?という疑念が私の中に生じて、以後、最初の映画版を見ていたく失望して以来、まったく見ていませんし、関心も持たないようにしています。
これは、サタニズム云々以前の問題で、視聴者という客に対して、この結果はないだろうよ、という同じ創作家としての不信感によるものです。
そもそも私は、イエスの生涯を小説化したいという目標がありまして、クリスチャンでもないのに、新約聖書の福音書を日常的に読んでいます。その「福音」の英語が「エヴァンジェル」ですから、エヴァンゲリオンは「福音主義者たち」みたいな日本語にも訳せるわけです。
そういうことを常識にしている人間からすると、「このアニメのどこが福音書と関係あるんだよ」と、だんだんひややかな視線にもなりました。
エヴァンゲリオンは、その内容について私見をいえば「中途半端なアダルトチルドレン表現と、キャラクターが成長を途中でやめちまう失望幻滅アニメ」という位置づけです。ひとことでいえば「一度は期待させといて、今更、これはないだろ?」という感じです。
正直に申し上げれば、いまはサタニズムとかの思想的悪影響という心配はしていません。ただ、あのアニメから感じる不健康さや気持ち悪さやある種の引きこもり的傾向は、私の好きな「ガンダム」や「スタートレック」シリーズにはないものだと感じます。 そういえば、最初期のエヴァンゲリオンのテレビ放映時には、当時の「オウム真理教」の一部の信者たちが、ものすごくはまりまくって、まだ現在ほどではなかったインターネット上でも、かなりの話題となったことを覚えています。 むしろ、あの世界観とキャラクターの感情・言動に「病的共感」を覚えるファンがいるのは確かで、そちらの「悪影響」の方が気になります。 結論からいえば、「病的共感を覚えなければ、一アニメとして視聴することに問題はないと思います」というのが、私の印象です。
こうしてみると、サタニズムでも悪影響でも、基本は視聴者が「求めている」「共感したがっている」という前提があり、もっといってしまえば「洗脳されたがっている」「病的なまでに現実逃避したがっている」ひとたちが、はまってしまうのだと思っています。
やはり、最後は「自分が何を求めているのか」ということに、日常的に自覚的であろうとすることが、悪影響や洗脳を避ける近道かと思います。
宮崎さんに関しては、ナウシカとトトロ以外は評価していません、というか、「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」以後はほとんど見てません。なんというか、「千と千尋の神隠し」で感じたのですが、制作の視点が、コスモポリタニズムからみた日本という感覚が違和感を催しました。まるで、日本在住で日本に慣れた外国人監督が、日本を題材に欧米で人気を得る要素をチョイスして制作したような作品だと思っています。 その証拠に、「千と千尋の・・・」の後半部には、アニメの「不思議の国のアリス」の影響が色濃く見て取れます。
日本を題材にしても、宮崎アニメは「日本てすばらしいだろ?」じゃないように思います。むしろ、「欧米外国の皆さん、この作品をみれば、日本というエキゾチックな東洋神秘の雰囲気を楽しめるので、ぜひ見てください」という「国際市場に売り出し中」の看板が掲げられていたと思っています。最初から、それ狙いだったんだだろうなと。
そういう意味では、「欧米外国人の目に、日本文化のどんなところがウケるか」というリサーチは、相当に綿密にやったんだろうなあと思います。まあ、商売としては上手です。
私の感想は、そんなところです。あんまり神経質にならなくてもよいかと思います。敬神・尊皇・崇祖を忘れなければ、大丈夫です。
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