ヘドロを効率回収、黒土に再生 群馬高専が新技術公開(産経新聞)よりH20.11.20紹介 そうなんだ@為五郎
群馬工業高等専門学校(前橋市鳥羽町)は19日、農業用ため池などのヘドロを効率的に回収し、瞬時に良質な黒土へ再生する新技術を公開した。開発者の同校環境都市工学科の青井透教授は「生態系を守り、資源の循環利用も可能。全国の貴重な水環境の保全に役立てば」と期待を寄せる。
ため池や河川の水環境保全には、水底のヘドロを除去する「浚渫(しゅんせつ)」が不可欠。従来は、湖沼などの水を大量に抜き取るのが、一般的な浚渫の方法で、回収したヘドロはゴミとして廃棄していた。
これに対し、青井教授は3年前、特殊ポンプを搭載した小舟で水上からヘドロを回収する特許技術を考案。今回はさらに、小舟によるヘドロ回収法に、瞬時に水分を除去する分離法を融合。約1時間でヘドロ約6トンから、100キログラム前後の黒土を再生するシステムを完成させた。
農業用地にあるため池などのヘドロは、農地の良質な土壌が堆積(たいせき)しており、亜鉛や銅などの栄養分が豊富。この黒土を使って植物の生育実験を行ったところ、一般的な土と比較して約2〜3倍早く成長したという。
新システムは、水の抜き取りも不要なために、魚や鳥などの生態系への影響も小さいうえ、回収したヘドロを良質な黒土に再生させるというわけだ。
青井教授らは6月、このシステムの普及などを目指し、NPO法人「みずなみ」を設立。同法人の理事長で京都市内の地質調査会社社長、吉川雅章さんは「画期的な技術。京都では池を備えたお寺や神社も多く、お堀の浚渫など、農業以外でも活用できる分野は多いはず」と話している。
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