―シャドウアイ本拠地
「ザグト、ケルヒンエル、ただ今戻りました。」 ザグトとケルヒンエルが奥の男に向かって礼をする。 「ご苦労。で、何か掘り出し物でも?」 男が言った。 「ハッ。以前話にも出てました“g”の力。検討すべき価値は十分にあると思われます。・・この目で見てまいりましたので。」 ザグトが言った。 「ほぉ、どれくらいのものなのだ?gとは。」 「ブレードライガーが、プロトギルベイダーを倒す程度まで戦闘能力を上げることができるようです。あるいはそれ以上の可能性も。」 今度はケルヒンが言った。 「・・成程。ダルト団から話は聞いていたがそれは面白いな。プロトセトに搭載したらどの程度の戦闘能力だ?」 「以前のセトは神族の超文明のシステム内臓でしたので以上に戦闘能力が高かったですが、今はマッドサンダー並です。しかしgを搭載すればデスザウラー5体を一撃で葬り去るぐらいまで引き伸ばすことができます。」 再びザグト。 「それはいいねぇ・・。よし、お前達2人にそのコーキとかいう奴の監視を命ずる。連中についていけばいずれ手に入るチャンスが来るだろう。」 「御意。」 「そしてケルヒ師団とザグト師団に新鋭機、“ギラークロイツ”を与える。ギルベイダーを小型化したものだ。十二分に戦力になるだろう。」 「ハッ!」
西方大陸のどこか。 「・・・5年ぶり・・か?」 男が言った。 「そうだな。」 別の男が言った。 「勝てるのか?言っておくが僕だって遊んでたわけじゃない。腕だって上げた。ヴォルドレックスもこの通り巨大化して戦闘能力を上げているんだぞ?」 「わかっている。俺とお前の腕は同程度だろう。あとは機体性能での勝負というわけだ。」 「・・何か裏があるのか?ベルザバル。」 「クク・・。見ていればわかるぜ、ファーリス。」 ベルザバルと呼ばれた男は静かにレバーを引く。 「シュナイダー・エヴォリューション。」 突如、シュナイダーが光りだした。 「!!?なんだ!?」 ファーリスという男が叫んだ。 「ザグトがお前と戦ったとき、見せなかったか?セイスモがマッドサンダーに変形する奴。」 そう言われてファーリスは過去を思い出す。確かにそんなことがあった。 「あれと同じで、俺のシュナイダーも進化した。悪魔・・」 そして徐々に光が薄れていく。その姿が見えてきた。 「ヴァラク・オブ・カオスとなって!!!!」 シュナイダーは、もはや別のゾイドになっていた。 顔はライオンではなく、恐竜だった。しかし胴体はシールドかブレード系の胴体。・・キメラ型だ。 「な・・!?」 その光景に一瞬呆然とするファーリス。 「・・さぁ、行くぜ・・。」 ベルザバルが言った。
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