21日に鳴門ポカリスエットスタジアムで行われた2010年Jリーグプレシーズンマッチ「徳島ヴォルティス対浦和レッズ」(日本サッカー協会、日本プロサッカーリーグ、徳島新聞社主催)。徳島は2−1で浦和に逆転勝ちを収めた。1点を追う後半34分、徳重のPKがゴール左下に決まり同点。ロスタイム1分、輪湖のロングボールを受けた津田がそのまま中央を突破、シュートを放ち勝負を決めた。
▽プレマッチ
徳島2−1浦和
▽得点者【徳】徳重、津田【浦】エスクデロ
【評】徳島は相手の早い球回しに主導権がつかめず押し込まれる展開になったが、前線で起点がつくれるようになった終盤に攻め込み、2−1で逆転勝ちした。
前半は個人技で勝る浦和に対し、堅い守備ブロックをつくりカウンターを狙った。後半9分にヘディングシュートを決められ先制を許した。同34分、津田のペナルティーエリア内への突破が反則を誘い、徳重のPKで同点に追いついた。ロスタイム1分に津田がDF裏に抜け出し、決勝点を挙げた。
徳島・美濃部監督 浦和が攻め、うちが守るという予測通りの展開となった。勝つことができ喜びたい。前半はボールを保持できなかったが、後半は2トップを起点に落ち着いて動かせた。
浦和・フィンケ監督 試合時間の60〜70分まではゲームを支配できた。しかしキャンプの疲れもありゴール前での集中力が不足していた。得点のチャンスにもっと決められれば良かった。
◎選手交代、システム変更奏功
浦和の個々の能力はずばぬけて高い。前半、徳島は堅守速攻の形でカウンターを狙い続けた。ただ、ブロックをつくっても相手選手にかわされ、パスをつなぎ攻め込まれた。中盤での相手のプレスも激しく、攻め上がるための時間的な「ため」がつくれず苦しんだ。
それでもゴール前でしのいだ。昨季より高さが足りないといわれる今季。昨季から在籍する三木、ペ・スンジン、登尾のDF陣が体を張り相手のCKやクロスをはね返し続けた。「寄せるべき場面で体を寄せ、シュートを枠に入れさせなかった」と三木は振り返る。
試合が大きく動いたのは後半。1点先行された後半途中からシステムを4−2−3−1から4−4−2に変更。津田と、同15分から投入の平繁が息の合った動きで起点となり、つられるように全体も押し上がり攻撃が活性化した。DF裏に何度も抜け出し決勝点を挙げた津田は「平繁が足元でキープできるので、より前を狙えるようになった」と満足げに話した。
浦和の運動量が落ちてボールへの寄せがやや鈍ったこともあり、サイドMF島田のスルーパス、サイドバック輪湖のオーバーラップも際立った。平繁、輪湖と、PKを決めたベテラン徳重はいずれも途中出場。昨季の主力でベンチにすら入れていない選手もおり、層の厚さを見せつけた。
「(J1降格組の)柏、千葉に対してもこういうゲームになる。強い相手にもボールを保持できるよう、さらにクオリティーを上げたい」と美濃部監督は勝利にも手綱を締める。照準はあくまで2週間後。勝ち点3をもぎ取るための開幕戦だ。(木村)
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