俺は大の大酒喰らいだが、「酒の哲学」と言うのを徹底している。徹底していると言っても紙に条文のように書いてる書いてるわけじゃない。ゼニには意思があるようだが、酒にも意思がある。ある有名な文学作家は「食事は腹を満たしてくれるが、酒は時間を満たしてくれる」と言った。 俺から言わせれば酒には意思があるから、俺の友達でもあり、話し相手でもあるんだ。酒と何の話をするんだと思うだろうが、男は自分と会話が出来る。女はテレビでもつけなければ酒は呑めないが男はテレビをつけなくても酒を呑める。これは自分と会話してるのであり、酒とも会話をしてるんだ。
あまり大きな声では言えないが、ブイシネマでは主役のヤクザが夜中にふと目が覚めて日本酒あるいはウイスキーを呑んでる。なぜかこのシーンが好きで、俺は密かに「孤高の寝酒」と呼んでいる。強いアルコールをつまみ無しで30分ばかり呑んで寝る。この場合、美味くてアルコール度の高い酒を呑むのがコツだ。酒を知り尽くした呑み方だろう。 意思を持ってる酒だから、「おい兄弟、一杯どうだ?」と言われてる気分だ。いい友達だから「酒の哲学」を持たなくちゃならない。夜中に「孤高の寝酒」はこれくらい誇り高い呑み方だが、わざわざつまみなど作ってビールから始めるのはアル中のやることだろう。
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