国交省/保険未加入対策に就労履歴管理システム活用/福島市のモデル事業で検証(日刊建設工業新聞)よりH24.04.18紹介 そうなんだ@為五郎
国土交通省は、福島市が福島第1原発事故に伴う放射性物質の除染業務に導入する作業員の就労履歴管理システムを活用し、現場作業員の社会保険の加入状況などを効率よく確認する体制づくりを進める。総務省の補助事業で今回構築するシステムでは、スマートフォン(スマホ)をカードリーダーとして利用するなど、従来のシステムに比べて初期コストが大幅に縮減できる見通し。一般の建設現場に今後普及させる標準モデルとして期待しており、保険未加入業者などへの監督・指導に積極的に役立てたい考えだ。 福島市で行われる被災地就労履歴管理システム構築事業では、同市が12年度に発注する全除染業務の現場(約2万5000カ所)で働く作業員(約4000人)に専用の就労カードを携帯させる。作業班の職長が持つスマホを通じ、現場単位で労働時間や外部被ばく線量などを自動集計し、就労環境を効率的に管理する取り組みだ。 国内の建設工事現場では、大手ゼネコンの現場を中心にITを活用した作業員の入退場管理が定着しつつあるが、システムの導入コストなどが普及を拡大するための課題になっている。福島市の事業では、現場などの就労履歴管理システムで用いるカードリーダーにスマホを初採用し、専用のアプリケーションも開発する計画。従来の固定式のカードリーダーに比べて設備費を大幅に削減でき、移動性にも優れるスマホの特性は、各地の現場に一時的に点在する作業員の就労管理に適しているという。就労カードには作業員の所属・所在、保有資格、安全教育の受講履歴、健康診断の受診状況のほか、社会保険への加入状況も登録される。 保険未加入の作業員を現場に従事させるかどうかは元請の除染事業者の判断としているが、国交省は立ち入り検査時の指導などに同システムのデータベースを活用する考え。福島でのシステム運用状況などを検証しながら、一般的な建設現場への展開を今後模索していく方針だ。
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